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私は未だに、鉄道やバスなどに設置されている、高齢者・障害者・妊婦・乳幼児連れなどを優先する「優先席」に、座ったことがありません。

最近になって「高齢者」とは実質的に何歳からを云うのか?と考えたことがあります。今の日本社会では、個々の法律によって少しズレがあるようです。年金受給資格では65歳からが高齢者、道路交通法では70歳以上を高齢者とし、医療分野では65歳~74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と定義しているようです。従って道路交通法以外では、私も高齢者の仲間です。

先日、JR山手線に乗車し羽田空港行きに乗り換えるために、浜松町駅で降りようとした時です・・「先ほどは本当にありがとうございました!」と、少し離れた場所から“意外”な声をかけられました。
浜松町駅の4つ手前の駅で乗車してきた私と同年代位の女性が、声の主でした。
彼女は私の座っている席の斜め前方に乗車してきたのですが、電車が左右に揺れた時、右足を支えるように杖が見えました。
私は無意識の内に「どうぞお座り下さい!」と自分の席を立ち上がりました。
すると予測に反して「あなたこそ大きな荷物をお持ちになってるのに、いいですよ!」と固辞されました。
私はもう立ち上がっている手前もあり「自分はもうすぐ降りますから、どうぞ!」と、少し離れた乗降口のドアの方に移動しました。
その後、4駅毎に人の乗降で混雑する中、私が降りるタイミングを見計らっていたようでした。

普通に席を譲っただけなのに、あのタイミングで再びお礼の言葉を言われるなんて・・他人のことなど構っている余裕がない大都会の雑踏の中に、ふっと癒された気分になりました。つまり、私の方が親切にされた気持ちになってしまった・・それが私にとっては「意外」でした。

ただ、私が席を立った時の両隣には、20歳代の青年が座っておりその隣も若い女性でした。勿論その席は「優先席」ではない一般席ですが、彼ら若者には、その女性の姿はおろか杖も目に入ることはない様子でした!
まっあ~よくある光景ですが、席に着くや否やスマホ画面に釘付け状態でしたから・・。
想像するとなんだか滑稽です・・・「高齢者」が「高齢者」を気遣って席を譲り合い・・その周囲には元気な若者がそんなこと眼中にも無く、座ったまま自分だけの世界に浸っているシーンは・・・。

ただ彼らの弁護ではありませんが、若者には高齢者の定義が不明瞭で、席を譲るべきかどうか判別しづらい側面もあるようです。
しかも高齢になればなるほど、人によって見た目年齢と実年齢がかなり違う人もいます。
実のところ私自身は、自分が高齢者としての自覚をする時は「若者や他人から席を譲られた時」だと考えています。
幸か不幸か私は、未だに他人から席を譲られた経験がありません。

あれ~っ!・・先ほどの女性も同じ発想だったら・・私まずいことしたのかな???
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