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先日、知人親族の告別式に行って来ました。
葬儀会場入りし、係員に案内された方向に「家族控室」と書かれていました。
うっん・・家族だけの控え室?・・・家族や親戚、一部の限られた人の控え室に入って行くのか、と思いました。過去に幾度となく告別式に参加していますが、親族や親しい友人だけの参列ともなれば、暗く悲しげな空気に包まれているものです。

少し緊張感を持って、数珠を握り締め沈痛な面持ちで、やや伏目がちに恐る恐る入ると・・・そこは、ゆったりとしたキッチンコーナーと、モダンな椅子に囲まれた広い食卓テーブル、ソファー、そして大きく開放的な窓越しに池庭園が広がり、自然光が差し込んでいました。予想に反して、その空間はオシャレで明るいリビングルームでした。

さらに驚いたのは、そこにはすでに棺や祭壇がしつらえてあり、式場そのものでした。つまり、家族控室と式場が一体化しており、小洒落た個人住宅での告別式という雰囲気でした。
そして祭壇と生花は、決して威圧感や華美に走らないバランスで、冬にも関わらず、そこはかとした温もりを醸し出していました。そのせいか、参列者や喪主の表情さえも明るく輝いて見えました。

近年は、告別式の形式が変化しており、葬祭会社の広告にも「一般葬」より「家族葬」や「直葬」が目立つようになっています。
「葬儀の取引に関する実態調査報告書(2016公正取引委員会)」によると、1位は「一般葬」で63%、2位が「家族葬」で28.4%、3位が「直葬」で5.5%、その他、社葬などは0.3%だそうです。
特徴的なのは、参列者の範囲が広い伝統的な形式の「一般葬」は、ドンドン減少しているとのことです。それに対して、家族や親戚、親しい友人などで執り行う「家族葬」と、通夜や告別式は無しで家族だけが出席して火葬だけ行う「直葬」が、増加傾向だそうです。

ある意味、不特定多数の参列者で執り行う伝統的な一般葬は、故人の死を地域に広く告知する「コミュニティ活動」でもありました。それは、必ず披露される知事、市長、議員などの弔電が“広報活動”だと揶揄される理由でもあります。
しかし、一般個人にとって情報の手段が「クチコミ」だった時代から、SNSなどITで一気に拡散する時代に変わり、葬儀に対する価値観も変化しています。

この喪主は、「故人が所属していた団体の一人を除いて、参列者全員が顔見知りで、本当に元気づけられ・・うれしかった!」と涙ぐんでいました。
真に大切なものは、数量や形式を超えて「目に見えない価値」へシフトしています。
第四次産業革命と言われる昨今、あらゆる業種で今まで主役だったモノやサービスが、次の主役に交代しようとしています。
あなたの業種では、いかかでしょうか?
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