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私には30年来の友人がいます。一週間に一回は必ず、夜のネオン街に繰り出し騒いでいました。しかし今ではお互いに歳をとり、一ヶ月に一回ぐらいにペースダウンしています。それでも私の中では、仕事や人生談義を自由に言い合える最も気の置けない親友の一人です。
ところが、今年に入り弊社の繁忙期などバタバタしていた関係で、その友人と3ヶ月ほど連絡を取り合っていませんでした。

久しぶりに電話すると、「実はいろいろあったので、会って話がしたい・・」と、いつにない重い口調でした。
待ちあわせ場所にやって来た友人を見た瞬間、嫌な予感がしました。
それは深く帽子を被ったアゴから首筋にかけて、以前とは違う痩せ方だったからです。

なんと!・・癌が発見され、手術入院していたのです。
現在は経過観察のため自宅療養中、再び手術する予定とのことでした。
たまたま会えなかった3ヶ月間に、そんな事態になっているなんて信じられない・・・ショックでした。

入院中の心境を語った彼の言葉が印象的でした。
『2ヶ月近くベットに伏せていると、立ち上がろうとしても2本足で身体を支えることが出来ない・・。自分の身体がこれほど重いなんて・・。病室の窓から見える、さっそうと歩いている人、自転車に乗っている人・・あれは“奇跡”に思えた!』と・・。

これを聞いた時、1977年に癌にかかり右足を切断しながらも、肺に転移し32歳で亡くなった井村和清医師の詩を思い起こしました。(下記に一部抜粋)

 

・・・あたりまえのこと・・・
こんな素晴らしいことを  なぜみんなは喜ばないのでしょう
手が二本あって 足が二本ある  行きたいところへ自分で行ける
音が聞こえて  声が出る  こんな幸せあるでしょうか
しかし誰もこれを喜ばない  あたりまえだと  笑っている
空気が腹一杯吸える  笑える  泣ける  叫ぶことが出来る
走り回れる  みんな  あたりまえのこと
こんな素晴らしいことを  みんなは喜ばない
ありがたさを知っているのは  それをなくした人たちだけ・・・

 

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