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社会問題化している「あおり運転」が改正道路交通法の施工(令和2年6月30日施行)で厳罰化されたことは周知の通りです。

しかし、それに伴い軽車両である自転車も「妨害運転罪」が適用されることになったことは意外と知られていません。

「道路の逆送」や「急ブレーキ」、「しつこくベルを鳴らす」などがその対象です。

先日、公園緑地帯を散歩していると偶然知人に出会いました。久しぶりだったので、近況報告など話しながら遊歩道をゆっくりと歩いていました。

その時、私達の後方から急ブレーキ音とけたたましいベルの音が聞こえました。

振り向くと、知人の真後ろ1.5mほどのところに自転車の前輪が迫っています。

とっさに知人の背中を引き寄せて身体をかばい、かろうじて自転車を避けることができました。

すると、「トロトロと歩くな!・・危ないやろ~コラッ!」と、すれ違いざまに大声で罵倒されました。

私は思わず、「危ないのはそっちだ・・歩行者妨害やろ!」と言い返してしまいました。すると、自転車の主は「なに~~コラ~!」と引き返してきたのです。

その時の私は、一歩も引く意識はなく、さらに怒りがヒートアップしていくのが自分でもわかりました。

また相手も折れる様子はなく、その場で仁王立ちになってお互いが怒鳴り合う始末・・・道行く人が振り返るほどの怒号でした。

今思うと、なんという軽率な行動だったか「もしあの時、お客様か社員が通りかかったら・・・」と思うと、社長として「自分が誰であるかを忘れてしまった」瞬間でした。

例えプライベートでも、「歩く広告塔」の自覚を持つべきなのが社長業です。

ただ年甲斐もなく、我を忘れてしまうほど怒りがマックスに達したのは、私なりの理由がありました。

その知人は、6ヶ月前に脳内出血のため救急搬送されて入院していたのです。

周囲の人は、半身麻痺で車椅子生活になるのを心配したほどです。

その後、懸命のリハビリを経てやっと散歩が出来るまで回復しつつあるところでした。

しかし、まだ歩行が不安定で食事やトイレなどの生活動作に部分的な介護が必要な「要介護1」と認定されています。

従って、後ろから急に迫って来た自転車を反射的に回避する筋力はないのです。

私には、軽車両に乗った「健常者」が、歩行訓練をしている「身障者」を罵倒し、侮辱する姿にしか見えなかったのです。

今は誰もが、新型コロナ感染に対する不安と恐怖におびえながら生活をしています。

不運にも感染してしまった人は、それだけで大変不幸なことですが、その数倍辛いのが、追い討ちをかけるように誹謗、中傷、バッシングされることです!

聖徳太子の17条憲法の第一条「和を以て尊しとなす」は、人間の本質は1400 年経った今も何も変わらないことを伝えているかのようです。

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