【今や「エアコン付き」は賃貸物件の“標準装備”です!】
賃貸物件を探すうえで、もはや「エアコン付き」は必須条件となっています。
エアコンは、最も身近で重要な設備のひとつです。
今回は、エアコンをめぐる市場の変化や今後の見通しについて、改めてお伝えさせていただきます。
25年ほど前までは、「エアコンは入居者が自分で設置するもの」といった考え方が一般的でした。
しかし最近では、最初からエアコンが2台設置されている物件も登場しています。
ただし、現状のインターネットの物件検索サイトでは、「エアコン付き」の検索項目はあるものの、
「エアコン2台付き」のような細かな条件は指定できません。
そのため、反響数という観点では「エアコン1台で十分」と判断されることが多いのが実情です。
【松山市内中心部の1K空室では、エアコン設置率97.7%(※スーモ調べ)】
この数字からも分かるように、エアコンが付いていない部屋はほとんど存在しない状況となっており、
「エアコン付き」は空室対策として“必須条件”と言えます。
【エアコンの寿命と交換時期について】
現在販売されているエアコンには、
「約10年で故障の可能性あり」といった注意喚起シールが貼られていることが多くなりました。
実際に、物件の内見時に設置されたエアコンが10年以上前のものであると、
入居希望者様から「オーナーさんに交換の相談はできますか?」と聞かれるケースが増えています。
エアコンは10年で必ず壊れるわけではありませんが、15年以上経過している場合は、
いつ故障してもおかしくないため、空室対策の観点からも交換をおすすめしています。
【2027年から「省エネ基準の強化」でエアコンが値上がり?】
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
2027年から家庭用壁掛けエアコンに対して省エネ基準が強化される予定です。
これにより、エアンの価格が上昇する可能性があります。
加えて、以下のような要因も価格上昇の背景となっています。
・家電リサイクル法の厳格化
・運送費の高騰
・過去の省エネ基準強化の際も、エアコンは値上がり傾向
オーナー様にとっての「経費増」は、入居者様にとっての「省エネ・安心」
エアコンの新設・交換は、オーナー様にとっては経費負担になりますが、
省エネ性能の高いエアコンは入居者様にとって魅力的な設備です。特に光熱費の高騰が続く中で、
「電気代が安くなるならこの物件に決めたい」といったプラスの判断材料になることも多く、
空室対策として非常に効果的です。
空室対策のカギは“新しさ”です。エアコンの交換・新設は一時的な出費に思えるかもしれませんが、
入居者様の安心と満足につながり、結果としてオーナー様の資産価値を守る大きな投資となります。
ぜひ、この機会に見直しをご検討ください。