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自主管理マンションはトラブルが起きやすい?管理会社との比較と併せて「自主管理」徹底解説!

2024.03.24

 

不動産の所有と管理において、自主管理と外部の管理会社への委託は、不動産を所有するオーナーが直面する重要な選択肢の一つです。

この選択は、物件の将来性、利益の最大化、そしてオーナー自身のライフスタイルに大きな影響を与えます。

本稿では、自主管理の具体的なメリットとデメリットを詳細に掘り下げると共に、外部の管理会社に物件を預ける際の考慮すべき点を深く探究します。このような比較を通じて、不動産オーナーは自分の物件管理戦略を精緻化し、より知識に基づいた決定を下すことが可能になります。

 

■なぜ自主管理はトラブルが起きやすいのか

自主管理がトラブルが起きやすいと言われる要因には、いくつかの理由があります。これらの要因を理解することは、自主管理の際に注意すべきポイントを明確にし、可能な限りリスクを軽減するために重要です。

1.専門知識の不足

自主管理では、不動産管理に関する広範な知識が必要になりますが、多くのオーナー様はその全てを網羅しているわけではありません。

法律や税務、保守・修繕に関する専門的な知識が不足していると、重要な管理業務を見落としたり、誤った判断を下すことがあります。これは、残念ながらトラブルの原因となり得ます。

2.1人で行うことへの限界

自主管理を行う場合、オーナー様ご自身がすべての管理業務を担う必要があります。これには、日々の運営管理、緊急対応、入居者からの問い合わせ対応などが含まれます。

しかし、オーナー様の時間やエネルギーには限りがあり、必要な対応を迅速に行えない場合があります。

特に緊急の修繕が必要な場合や、入居者間のトラブルが発生したときに適切な対応ができないと、問題が悪化することがあります。

3.コミュニケーションの課題

オーナー様が直接入居者とコミュニケーションを取る必要があるため、時には誤解や不満が生じやすくなります。

またオーナー様からすると、入居者様と直接コンタクト取れることはメリットかもしれませんが、最近ではあまり住人同士やオーナー様に対してもコミュニケーションを取る事に消極的な若者もいます。その他にも、入居者様の要望に対して適切に対応できなかったり、オーナー様の意図が正確に伝わらなかったりすると、不信感やトラブルにつながりやすくなります。

4.維持管理の遅れ

自主管理の場合、物件のメンテナンスや修繕が適時に行われないことがあります。これは、オーナー様が必要な作業を見落としたり、コスト削減のために必要な作業を先延ばしにしたりすることによるものです。設備の故障や物件の老朽化が進むと、大きなトラブルに発展するリスクが高まります。

5.法規制の遵守

不動産管理には多くの法規制が関わってきますが、自主管理の場合、これらの法規制を遵守することが難しい場合があります。例えば、安全基準の遵守、消防法や建築基準法に基づく義務の履行などが挙げられます。これらの規制を知らず知らずのうちに違反してしまうと、法的な問題や罰金、さらには物件の価値低下につながる可能性があります。

 

これらの要因は、自主管理がトラブルに見舞われやすい理由を示しています。これらのリスクを最小限に抑えるためには、専門知識の習得、適切なリソースの確保、効果的なコミュニケーション能力の向上、定期的なメンテナンス計画の実施、そして法規制に関する最新情報の把握が必要です。

 

■自主管理マンションのメリットについて深く掘り下げる

そうは言いつつも、自主管理を選択されるオーナー様ももちろんいらっしゃいます。

比較するためにも自主管理のメリットについて触れていきます。

1.経済的なメリット

自主管理の一番の魅力は、やはり費用面です。外部の管理会社に管理を委託する場合、そのサービスには費用が発生しますが、自主管理によりこれらの費用を大幅に削減することが可能です。自分で管理することにより、修繕やメンテナンスが必要なタイミングを自身で判断でき、また修繕等の業者も都度自由に選ぶことができるのです。これらの判断をオーナー自身が行うことで、無駄な出費を減らし、経済的な利益を最大化できます。

2.自由度の高い管理方針

もう一つの大きなメリットは、管理方針の自由度です。自主管理を選択することで、オーナー様は物件の運営方針を自由に設定することができます。これには、入居者の選定基準の設定、物件のプロモーション戦略、リフォームや改修の計画などが含まれます。オーナー様ご自身のビジョンに沿った物件運営を実現することで、物件のユニークさを前面に出し、ターゲットとする市場に対して効果的にアピールすることが可能になります。

3.地域コミュニティとの結びつき

自主管理のもう一つの重要な側面は、地元コミュニティとの密接な関わりです。オーナー様が直接管理を行うことで、地元の住民やビジネスとの間で頻繁にコミュニケーションが行われ、それによって信頼関係が築かれます。このような地域との強い結びつきは、物件の安定した稼働率を維持する上で非常に有益です。

4.不動産管理スキルの向上

自主管理を通じて、オーナー様は不動産管理に関する専門知識を身につけることができます。市場動向の理解、法律や税務の変更への対応、さまざまなトラブルシューティングの技術など、実際の運営を通じて得られる知識は将来にわたって価値ある資産になります。このような経験は、不動産オーナーとしてのスキルを磨き、より効果的な物件管理を可能にします。

 

■自主管理マンションのデメリットを探る

1.管理業務の負担

自主管理の最大の欠点は、管理業務の負担が大きいことです。日常的なメンテナンス、緊急事態への対応、入居者とのやり取りなど、すべての管理業務をオーナー様ご自身が行う必要があります。これには相当な時間と労力が必要となり、お仕事や私生活に影響を及ぼす可能性があります。また、管理業務の経験等がないオーナー様の場合、管理業務はとても複雑で時間がかかり、困難になることが予想されます。

2.トラブルへの対応

自主管理では、入居者間のトラブルや設備の故障など、予期せぬ問題への対処が難しい場合があります。適切な解決策を迅速に見つけるためには、特定の専門知識が必要となることが多く、これが不足していると物件やオーナー様の評判に悪影響を及ぼすことがあります。

3.専門知識の必要性

不動産管理には、法律、税務、保険など、幅広い知識が求められます。

自主管理をする場合は、これらの知識をオーナー様ご自身が身につける必要がありますが、習得には時間がかかり、法的な内容のみではカバーできない現場ならではのこともあるため、初期段階では適切な管理を行うのが難しくなる可能性があります。

4.コスト削減の限界

自主管理が経済的なメリットであることは事実ですが、長期的な視点で見た場合、その効果は限定的なものになることがあります。

大規模な修繕が必要になった場合など、専門業者の利用は避けられず、最終的には高額な費用がかかることになる可能性があります。これにより、当初想定したコスト削減の効果が薄れることがあります。

 

■自主管理をする際の注意点

自主管理を選択する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを理解し、適切に対処することで、自主管理のデメリットを最小限に抑え、円滑な運営へと導くことが可能です。

1.時間管理と負担の評価

自主管理は、時間と労力を大量に消費する可能性があります。そのため、オーナー様ご自身の時間をどのように配分するか、また、管理業務が自身の生活やお仕事など他の活動に与える影響を事前に検討することが重要です。時間管理の計画を立て、必要に応じて家族や友人、専門家からのサポートを検討してください。

2.専門知識の獲得と更新

不動産管理には法律や税務、メンテナンスなど、多岐にわたる専門知識が必要です。これらの知識を継続的に更新し、最新の情報に基づいた管理を行うために、定期的な学習や研修、セミナーへの参加が必要となるでしょう。

3.入居者との関係構築

自主管理の利点の一つは、入居者様との直接的な関係構築です。しかし、これには適切なコミュニケーションスキルが必要となります。

入居者からのフィードバックに耳を傾け、迅速かつ公正に問題に対処することが、長期的な信頼関係の構築に繋がります。一方で先ほどもお伝えした通り、様々な価値観の方がいらっしゃり、必要以上にコミュニケーションを取りたがらない世代もおります。この辺りも関係構築の一環として適切な距離をとることもコミュニケーションの一つとして重要になります。

4.緊急事態への対応計画

夏場のエアコン故障、冬場の給湯器故障のような緊急性の高い設備の故障や、自然災害などの緊急事態が発生した場合の対応計画を事前に準備しておくことが重要です。迅速かつ効果的に対処するために、必要な連絡先や手順をリストアップし、緊急時の対応キットを準備しておくことをお勧めします。

 

■管理会社への委託のメリット

ここまでは自主管理について、言及いたしました。

一方で管理会社に任せるとどのようなメリット・デメリットが存在するのか、ご紹介いたします。

1.プロフェッショナリズム

管理会社へ委託することで得られる最大のメリットは、専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルによる管理です。これにより、物件の価値を最大限に引き出し、安定した運営を実現できます。また、法律や税制の変更への対応が迅速に行えるため、リスク管理が強化されます。

2.労力の軽減

管理会社に業務を委託することで、日々の管理業務や緊急時の対応からオーナー様を解放します。これにより、オーナー様は他の事業活動や個人的な時間をより充実させることが可能になります。プロフェッショナルな管理は、入居者の満足度を向上させることにも繋がり、長期的には物件の価値を高める効果が期待できます。

3.効率的な業務運営

管理会社は多くの物件を管理しているため、効率的な業務プロセスを確立しています。この経験とノウハウを活用することで、物件管理のコスト削減や運営の効率化が実現し、長期的には物件価値の向上に貢献します。さらに、効率化された業務プロセスは、入居者様に対しても迅速かつ質の高いサービス提供を意味します。

4.信頼性と法的保護

管理会社は不動産管理における法律や規制に精通しており、オーナー様を法的なリスクから守る役割を果たします。信頼できる管理会社と提携することで、物件のブランド価値を向上させることが可能です。これは、新規入居者様の獲得において大きなアドバンテージを提供します。

 

■管理会社への委託のデメリット

1.経済的な負担

管理会社に委託すると、そのサービスの対価として管理費が発生します。これは自主管理と比較して、経済的な負担が増加することを意味し、オーナーの利益に直接的な影響を及ぼす可能性があります。

2.管理方針の制約

管理会社に委託すると、オーナー様が自らの管理方針を自由に決定することが難しくなる場合があります。管理会社には独自の運営ポリシーがあり、その枠内での管理が基本となります。これにより、オーナーの個別のニーズや要望が十分に反映されないことがあり、理想的な物件運営を実現するのが難しくなる可能性があります。

3.コミュニティとの関係

自主管理においては、オーナー様が入居者様と直接関わることで強固なコミュニティを形成しやすくなります。

しかし、管理会社に委託すると、このような直接的な関係性が希薄になり、入居者とのコミュニケーションが減少することで、物件に対する愛着や満足度が低下する可能性があります。

4.依存度の高まり

外部の会社に管理を委託することで、オーナー様ご自身の管理に関する知識や経験の獲得が停滞する可能性があります。また、管理会社の提供するサービスの質に大きく依存することになり、そのサービスの質が低下した場合には迅速な対応が難しくなることがあります。このような高い依存度は、長期的な視点で見ると、オーナーにとって不利益をもたらすリスクを含んでいます。管理会社のパフォーマンスが期待以下であった場合、オーナーが直接介入して状況を改善することが困難になります。さらに、管理会社の変更は時間とコストを要するプロセスであり、適切な管理会社を選定することの重要性が強調されます。

 

■管理会社での管理の注意点

管理会社への委託もまた、成功を確実なものとするために留意すべき点があります。

1.管理会社の選定

管理会社を選ぶ際には、その実績、信頼性、提供するサービスの質に注意深く目を向ける必要があります。事前の詳細なリサーチと、既存のクライアントからのフィードバックの収集が不可欠です。また、契約条件を明確に理解し、必要に応じて法的なアドバイスを求めることも重要です。

2.サービスレベルの定期的な評価

管理会社に物件の管理を委託している場合でも、そのサービスの質は定期的に評価する必要があります。サービスの質が低下している場合は、改善を要求するか、場合によっては他の管理会社への変更も検討する必要があります

3.コミュニケーションの維持

管理会社との間で、透明かつ効果的なコミュニケーションを維持することが非常に重要です。定期的な報告、物件の状態に関するアップデート、緊急時の対応計画など、管理会社との間で情報共有のプロセスを確立しましょう。オーナー様としては、管理会社が行う決定や物件の運営方針について、常に把握しておくことが望ましいです

4.費用とサービスの透明性

管理会社に支払う費用と提供されるサービスの内容を明確に理解することが重要です。管理費用の内訳、追加料金の発生条件、サービスレベルの具体的な内容などを事前に確認し、契約書に明記されていることを確認しましょう。不明瞭な費用が発生しないよう、契約前に詳細な説明を求めることが重要です

5.長期的なパートナーシップの構築

管理会社との関係は、単にサービス提供者と受け手の関係を超え、長期的なパートナーシップを構築することが望ましいです。信頼できる管理会社との強固な関係は、物件の長期的な価値向上に寄与します。そのためには、相互の期待を明確にし、定期的な評価とフィードバックを通じて、関係を深めていくことが大切です。

 

これらの注意点を踏まえることで、管理会社を通じた物件管理がより効果的かつ円滑に進むようになります。管理会社に委託する際は、これらのポイントを念頭に置き、適切な選択と管理を心がけましょう。

 

■まとめ

自主管理と管理会社への委託の間で選択を行う際には、経済的な側面だけでなく、時間的、精神的な負担、および物件の長期的な価値など、多角的な視点からの検討が求められます。それぞれが持つメリットとデメリットを理解し、自身のライフスタイル、物件に対するビジョン、管理に関する個人的な嗜好を総合的に考慮することが重要です。

 

管理会社に委託する場合は、信頼できるパートナーを選択することが極めて重要です。サービスの内容、費用、過去の実績などをじっくりと確認することが大切です。また、管理会社との定期的なコミュニケーションを通じて、物件への深い関心を持ち続け、管理の質を確保することが成功への鍵となります。

 

最終的には、物件の価値を最大限に高め、入居者に満足してもらえるような管理を実現することが目標です。

自主管理と管理会社への委託という二つの選択肢を理解し、それぞれのメリットを活かしながら、自身の物件に最適な管理方法を見つけ出すことが、不動産オーナー様にとって最良の道筋と言えるでしょう。

ご自身に合う運用方法をぜひご利用くださいませ。

 

 

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